エビデンスからアウトカムへ:効果的なエビデンスに基づく政策とその実践を通じてアウトカムを向上させる方法
Centre for Public Impact: A BCG Foundation (2016)
「エビデンスからアウトカムへ:効果的なエビデンスに基づく政策とその実践を通じてアウトカムを向上させる方法」
(概要)
- 公共政策においてはエビデンスに基づく政策ならびにランダム化比較試験が注目を集めているものの、そこには未開拓となっている可能性が存在している。
- 過去に何が機能していたかを知ることは有益だが、初期のエビデンスだけでは十分ではない。ほとんどの公共政策の成果は、文脈に大きく依存しており、同じ地域内であっても、そのまま複製することはできない。
- 主要な関係者として学術研究者にも焦点が当てられているが、問題の追求や課題解決の試みが実務者の経験・洞察と政策立案者の判断によらなければ、たとえそれが頑強なものであっても、エビデンスの価値は限定的なものとなってしまう。
- より包括的なアプローチが必要であり、行政セクターは、①最も有効な証拠を確認する、②エビデンスに基づいて政策の構成を決定する、③政策を実施してその影響を測定する、④.結果を評価し、それらから学び、改善するというプロセスを経ることが理想である。
- すべての関係者が、それが有用であることを保証するためのエビデンスを共同で作成するプロセスに密接に関わる必要がある。
①需要主導:エビデンスを使用している者の疑問に答えていく。
②実用性:運用上の制約や政治的制約に敏感になる。
③理解可能性:容易に理解できる形式に翻訳する。
④即時性:実際に必要なときにエビデンスが利用可能であることを保証する。
⑤費用対効果:長期的なプラス効果が最初の支出を上回る。
⑥妥当性:外部および尊重された組織によって検証され承認される。
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