アドバイザーとクライアントの関係:影響、満足度、コミットメント
R. J. Bennett, P. J. Robson(2005)
「アドバイザーとクライアントの関係:影響、満足度、コミットメント」
支援者・企業間の物理的な距離の近さが意味を持つとともに、公的な支援者は、企業目線では信頼・コミットメントの強さが支援に影響を及ぼしやすいという点で、民間コンサルタント等のように顧問料(ある意味、契約関係)を取って支援を行うことに難しさがある、と言えるか。公的部門は特定・個別の企業のみを優先できない(コミットメントできない)という点で、社会的信用はあるがむしろ個人・個社的な信頼を得にくい側面もあるか。
(概要)
- 英国の中小企業が使用するビジネス・アドバイザーのタイプと、中小企業が受けるインパクトと満足度の関係を調査・分析している。
- 顧客への影響、満足度、再利用の意向は、企業の特徴(特にその規模)、サービスの強さとコストに関連しているが、それらはアドバイザーとクライアント間の地理的距離によってわずかに影響を受ける。
- クライアントによる顧問の「信頼」の水準によって測定された感情的なコミットメントは、ビジネス協会や公共部門のサプライヤーを除き、必ずしも重要ではないことが示されている。逆に、ビジネス協会や公共部門の支援団体らは、より広範な役割と商業的な手数料ベースの収入戦略を両立するうえで厳しい制約がある。
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