場所と距離がビジネスアドバイスの供給に及ぼす影響

Robert J Bennett, Colin Smith(2002)

「場所と距離がビジネスアドバイスの供給に及ぼす影響」

 

支援ニーズがあっても距離が遠いと、支援者と企業双方にとって、支援関係を構築するインセンティブが働きにくい側面も。時間も有限だし、行くのも面倒。だからこそ支援者側が意識的に農村部や周辺地域への支援に注力していくことが重要、ということか。本論文から15年経過し状況はやや変わってきているかもしれないが、対面重視の価値観が未だ大きいと仮定するならば、現在においても同様のことが言えそうではある。

 

(概要)

  • 1999年にESRCビジネス・リサーチ・センターが1実施した層別無作為標本調査に基づき、中小企業顧客とビジネスアドバイスの外部供給業者との間の地理的関係を分析している。
  • この分析では、ローカリゼーションの重要性がシンプルに示されている。クライアントの10km以内から多くの顧問が引き出され、ほとんどのタイプのアドバイザーにとってはほとんどすべてが50km以内である。
  • 高度の局在化は主に、アドバイザーが位置するセンターのアクセシビリティーおよびサイズの凝集利益に依存する。重要な知見としては、顧問供給場所の空間的パターン、特にそれらが位置するビジネスセンターの規模は選択の重要な決定要因であり、距離の役割と同時に考慮されなければならない。
  • 小規模ビジネスサポート政策は、主に、主要な供給源へのアクセスが困難な中小企業に焦点を当てるべきであることが示唆される。つまり、農村部や周辺地域に焦点を当てるべきである。

 

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