日本の中小企業における利益の質に関する実証分析
金鉉玉・安田行宏(2017)
「日本の中小企業における利益の質に関する実証分析」
(概要)
- 中小企業の利益の持続性は上場企業のそれよりも相対的に低い。
- 中小企業においてわずかな黒字を計上する企業が目立つ。これは損失回避を示唆する結果であり、利益調整の観点からすれば、利益の質が低いと考えられる。
- 中小企業の方が上場企業に比べて会計発生高の質が低い。
- 利益の質の改善の観点からすると、本稿の分析結果は概ね中小企業の会計情報の信頼性向上を目指す方向性を首肯するものであり、この意味で「中小企業の会計に関する基本要領」の政策的取り組みを支持するものといえる。
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