企業の成長阻害要因としての中小企業政策
鶴田大輔(2017)
「企業の成長阻害要因としての中小企業政策」
(概要)
- 企業は法定中小企業の要件を満たすために、資本金のレベルを維持し、企業成長を遅らせる傾向がある。これらは手厚い中小企業政策はかえって中小企業政策の目的の1つである、企業成長を遅らせる一因になることを示唆する。今後は法定中小企業から卒業した企業に対し、何らかのベネフィットになるような政策を講じることが必要であろう。
- また、公的なサポートが必要とならない企業に対する政策を見直していくべきである。たとえば、金融機関とのリレーションシップを十分に構築し、資金調達をスムーズに行える中小企業に対しては徐々に保証割合を下げる、といった措置も必要である。
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